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高齢者帯状疱疹の予防接種(定期接種)について
令和7年度より高齢者を対象とした帯状疱疹予防接種が、予防接種法に基づく定期の予防接種(B類疾病)に位置付けられました。
帯状疱疹予防接種(任意接種)の費用助成については、下記リンクを参照してください。
帯状疱疹について
帯状疱疹は、過去に水痘にかかった時に体の中に潜伏した 水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化することにより、神経支配領域に沿って、典型的には体の左右どちらかに帯状に、時に痛みを伴う水疱が出現する病気です。合併症の一つに皮膚の症状が治った後にも痛みが残る「帯状疱疹後神経痛(Phn)」があり、日常生活に支障をきたすこともあります。
帯状疱疹後神経痛(PHN)について
帯状疱疹後神経痛(PHN)とは、帯状疱疹の代表的な合併症のひとつで、皮膚病変が治癒した後も3か月以上にわたって痛みが残る症状のことをいいます。PHNの痛みは、「刺すような痛み」や「焼けるような痛み」とも表現され、数か月から数年改善されないこともあります。なお、帯状疱疹を発症した人のうち10~50%の割合でPHNを生じると報告されています。
接種するワクチンについて
使用するワクチン
定期接種で使用できるワクチンは、2種類から選択できます。
・生ワクチン(乾燥弱毒性水痘ワクチン)
・組換えワクチン(乾燥組換え帯状疱疹ワクチン)
ワクチン種類 |
生ワクチン (乾燥弱毒性水痘ワクチン) |
組換えワクチン (乾燥組換え帯状疱疹ワクチン) |
---|---|---|
接種回数(接種方法) |
1回(皮下に接種) | 2回(筋肉内に接種) |
接種スケジュール | ― |
通常、2か月以上の間隔を置いて2回接種 |
接種できない方 | 病気や治療によって、免疫が低下し ている方は接種出来ません。 |
― |
接種に注意が必要な方 | 輸血やガンマグロブリンの注射を受けた方は治療後3か月以上、 大量ガンマグロブリン療法を受けた方は治療後6か月以上置いて 種してください。 |
筋肉内に接種をするため、血小板減少症や凝固障害を有する方、 抗凝固療法を実施されている方は注意が必要です。 |
ワクチンの効果
ワクチン接種後 | 生ワクチン | 組換えワクチン |
---|---|---|
接種後1 年時点 | 6割程度の予防効果 | 9割以上の予防効果 |
接種後5年時点 | 4割程度の予防効果 | 9割程度の予防効果 |
接種後10 年時点 | ― | 7割程度の予防効果 |
※合併症の一つである、帯状疱疹後神経痛に対するワクチンの効果は、接種後3年時点で、生ワクチンは6割程度、組換えワクチンは9割以上と報告されています。
副反応
ワクチンを接種後に以下のような副反応がみられることがあります。また、頻度は不明ですが、生ワクチンについては、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、無菌性髄膜炎が、組換えワクチンについては、ショック、アナフィラキシーがみられることがあります。 接種後に気になる症状を認めた場合は、接種した医療機関へお問い合わせください。
主な副反応の発現割合 |
生ワクチン | 組換えワクチン |
---|---|---|
70%以上 | ― | 注射部位の疼痛 |
30%以上 | 注射部位の発赤 | 注射部位の発赤、筋肉痛、疲労 |
10%以上 |
注射部位のそう痒感、熱感、腫脹、疼痛、硬結 |
注射部位の腫れ、胃腸症状、悪寒、発熱 |
1%以上 | 発疹、倦怠感 | 痒み、倦怠感、全身疼痛 |
帯状疱疹予防接種(定期接種)について
対象者
接種日時点で、玄海町に住民登録があり次の(1)または(2)のいずれかに該当する方 (1)65歳の方(令和7年度から令和11年度までの5年間は、65歳を超える方の接種機会を確保するため経過措置が設けられています。) (2)60歳から65歳未満で、ヒト免疫不全ウイルスにより免疫機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障がいを有する方(身体障害者手帳1級相当程度)
※これまでに帯状疱疹にかかったことのある方についても定期接種の対象となります。 ※これまでに生ワクチンを1回、または組換えワクチンを2回接種したことのある方で、帯状疱疹予防接種を行う必要がないと認められる場合は対象外となります。
65歳を超える方に係る経過措置について(令和7年度から令和11年度まで)
経過措置の期間中(令和7年度から令和11年度まで)は、5歳ごとの年齢(70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳)の方も、定期接種の対象者になります。令和7年度に限り、100歳以上の方も定期接種の対象です。 このため、定期接種の対象となるのは、経過措置期間中の1度のみです。
ご自身がいつ定期接種の対象者となるか、下記の「帯状疱疹予防接種(定期接種)対象者確認表(令和7年度から令和11年度)」で確認してください。
帯状疱疹予防接種(定期接種)対象者確認表(令和7年度から令和11年度) [PDFファイル/355KB]
令和7年度の対象者
接種日時点で、玄海町に住民登録があり次の(1)または(2)のいずれかに該当し、予防接種を希望する方 (1)令和7年度中に(令和8年3月31日まで)に次の年齢になる方 【65歳】昭和35年4月2日~昭和36年4月1日生 【70歳】昭和30年4月2日~昭和31年4月1日生 【75歳】昭和25年4月2日~昭和26年4月1日生 【80歳】昭和20年4月2日~昭和21年4月1日生 【85歳】昭和15年4月2日~昭和16年4月1日生 【90歳】昭和10年4月2日~昭和11年4月1日生 【95歳】昭和5年4月2日~昭和6年4月1日生 【100歳以上】大正15年4月1日以前生 (2)60歳から65歳未満で、ヒト免疫不全ウイルスにより免疫機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障がいを有する方(身体障害者手帳1級相当程度)
※注意 令和7年度の対象者は、令和7年度中に限り定期接種として接種できます。令和8年4月1日以降は任意接種となり、全額自己負担になります。
個人負担額
・生ワクチン 2,500円
・組換えワクチン 6,500円/回 ※生活保護受給者は、無料です。(保護証明書を発行しますので、玄海町役場福祉・介護課へお越しください。)
接種場所
指定医療機関(医療機関に直接または電話で予約をしてください。)
・下記のリンクファイルは玄海町内、唐津市内の帯状疱疹予防接種実施医療機関です。
・佐賀県内医療機関でも接種できますが、医療機関によっては公費で接種できない場合がありますので、事前に医療機関または玄海町役場こども・ほけん課へおたずねください。
※指定医療機関以外で受けられた場合(例えば福岡県・長崎県で受けた場合)は、負担金( 2,500円及び6,500円)を 引いた額に対して、玄海町が設定している限度額の範囲内で払い戻ししますので、領収書(原本)・印鑑・振込先金融機関口座通帳を持ってくるのうえ、玄海町役場こども・ほけん課へお越しください。
令和7年度帯状疱疹予防接種実施医療機関一覧(唐津市、玄海町)(令和7年度4月21日時点) [PDFファイル/107KB]
持って行く物
(1)マイナンバー保険証または健康保険証(本人確認ができるもの) (2)予診票