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SAGA2024国スポ・全障スポ 相撲豆知識(10)

印刷用ページを表示する更新日:2023年3月1日更新

今回も、前回に引き続き相撲と神様の関わりで特に土俵についてご紹介します。

丸い土俵の内径は4.55m(15尺)です。その外側に勝負の判定に大変重要な役目をする「勝負俵(しょうぶだわら)」(16個)と、四方にそれぞれ1ヶ所ずつ勝負俵の外側にはみ出している「徳俵(とくだわら)」(4個)で構成されています。徳俵が何のためにあるのかというと、昔、露天で相撲が行われていた時代、土俵に溜まる雨水を排水するために設けられたのが始まりです。俵1つ分外側にあるために「徳をする」ということから徳俵といわれるようになりました。  

俵の高さは土俵面から4cmと規定され、その外には砂がまかれています。これを「蛇(じゃ)の目の砂」といい、足が出たかどうかの勝負判定に大変重要な役目を果たします。また土俵には、間隔70cm、長さ80cm、幅6cmの白いペンキで書いた2本の「仕切線(しきりせん)」があります。立ち会うときに両手のこぶしを土俵に下ろしますが、この線から前に出ないように設けられたものです。陸上競技でいえばスタートラインといったところです。

大相撲の土俵を作るのは、力士名を呼び上げる「呼出(よびだ)し」が担当します。力士たちが人生をかけて戦う場を作るため、非常に神経を使って仕上げていきます。

力士が土俵に塩をまく姿をよく見かけますが、この塩のことを「清(きよ)めの塩」といいます。地鎮祭等で神社の神主さんが祈祷されるときにまかれる「清めの塩」そのもので、神聖な土俵を清めるという意味でまくものです。十両以上で初めて塩をまくことができるようになります。ちなみにこの塩を大量にまく力士やちょっぴりまく力士と多種多様ですが、一日にまく塩の量は約45kg、15日間で675kgの塩を使用します。

土俵の上には屋根があり、その下には水引幕とともに黒・青・赤・白といった房(ふさ)が下がっています。土俵には方位が示され、正面(しょうめん)、向正面(むこうじょうめん)、東、西があり、方角や季節を表します。また、土俵の四方には「四神(ししん)」が存在するといわれています。これは中国の神話として日本に伝わったもので、房の色はそれぞれの神を表し、相撲と神との関わりを一層強く感じることができます。以上のことをわかりやすくまとめると、下の表のようになります。

方 位

正 面

向正面

西

方 角

西

季 節

四神

玄武(げんぶ)神

(亀)

青龍(せいりゅう)神

(青龍)

朱雀(すざく)神

(鳥)

白虎(びゃっこ)神

(白虎)

房の色