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SAGA2024国スポ・全障スポ 相撲豆知識(8)

印刷用ページを表示する更新日:2023年1月1日更新

今回は、前回に引き続き相撲の歴史(現代)についてご紹介します。

平成・令和の時代になると相撲の世界も大きく変わります。かつて2008年(平成20年)の夏季オリンピック(北京開催)に大阪市が名乗りを上げたことがあります。「大阪オリンピック」の開催が実現すれば、1964年(昭和39年)に開催された東京オリンピックで柔道が正式種目になったように、相撲を正式種目にしてほしいという要望書を日本相撲連盟が提出しました。

ところがオリンピックの基本方針として男女平等を問われ、男子の種目だけでなく女子の種目を創設し、その普及に努める必要に迫られました。

ただ相撲の世界では、これまで女性は土俵に上がることさえ許されませんでした。以前、女性の大阪府知事が大相撲大阪場所で優勝力士を表彰したいと申し出たことがありましたが許可されませんでした。現在においてもなお大相撲では、女性が土俵に上がることは禁止されています。

そこで日本相撲連盟は、何とか相撲をオリンピックの正式種目にという強い思いから、男だけの世界であった相撲の伝統文化を覆して女子相撲の創設に取り組むことにしました。

女子相撲

日本女子相撲大会で日本一で輝いた相島由香(あいしまゆか)選手(多久市出身)

 

ここに至るまでには、大きな課題やいろんな問題があったものと推察します。                         

こうして今では、全日本女子相撲や世界女子相撲選手権大会が開催されるようになりました。佐賀県相撲連盟としても当初から女子相撲に力を入れてきた結果、今では毎年全国大会で入賞者を輩出するようになり、日本一に輝いた選手も数名に上(のぼ)ります。

また、世界各国の相撲競技人口も拡大し、今では約100の国と地域が相撲競技の普及に熱心に取り組むようになり、世界相撲選手権大会等が開催されるまでになりました。2013年(平成25年)に南米コロンビアで開催された世界相撲選手権大会では、肥前町出身の川口達磨(かわぐちたつま)選手が日本代表(85kg以下の部)として出場し、みごとに世界チャンピオンに輝きました。

残念ながら大阪オリンピックは実現しませんでしたが相撲競技が全世界に広がり、男子だけでなく女子の活躍場ができたことは大変喜ばしいことだと思います。

相撲世界大会

世界大会で個人優勝の川口達磨選手(中央・肥前町出身)