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SAGA2024国スポ・全障スポ 相撲豆知識(5)

印刷用ページを表示する更新日:2022年10月1日更新

今回は、大相撲界の頂点、番付最上位の横綱です。 江戸時代、もともと大関が最上位として君臨していましたが、その大関のなかでも特に優秀な力士に横綱という称号が与えられました。

大相撲においては、横綱という地位は最高の栄誉であって、 全ての力士を代表する存在であると同時に神様の依代(よりしろ)である ことの証(あかし)とされています。腰に巻く真白い綱はその象徴で、もともと奉納相撲で優勝した力士が神社の注連縄(しめなわ)を腰に巻いて土俵入りしたのが始まりです。

大相撲のなかでも特に見ごたえがあるのが「横綱土俵入り」です。「露払い」と「太刀持ち」を従えての横綱土俵入りは全 ての力士の憧れであり、相撲ファンならずともその所作にはほれぼれします。

土俵入りの型には、攻めの型を表す 「雲竜型(うんりゅうがた) 」と、守りの型を表す「不知火型(しらぬいがた)」の二つの型があって好きな方を選択して行われます。型によって綱の締め方が少 し異なり、雲竜型は輪を一つ、不知火型は輪を二つ作ります。 四股を踏んだあとの「せり上がり」は、雲竜型は左手を脇に抱 えて右手を右横に開き、不知火型は両手をそれぞれ左右に開く所作で行います。ちなみに横綱照ノ富士は不知火型を採用して います。

 

雲竜型の横綱

雲竜型の横綱(後ろに輪が一つ)

 

露払いと太刀持ちについてご説明します。

まず露払いですが、もともと相撲用語ではなく、高貴な人が移動する際に、先導しな がらいろいろと世話をやく人のことを一般的に露払いといっていたことから名づけられ ました。相撲の場合、昔は野原で行われることが多く、横綱が朝露に濡れないように先導して露を払う役目を露払いというようになりました。

次に太刀持ちです。これも相撲用語ではなく、武士の時代は主君が刀を小姓(こしょう)等に持たせていたのが太刀持ちの語源であるといわれています。江戸時代には幕内力士には大名から帯刀が許されていました。その太刀を観衆にしっかり見せて土俵入りを行うという 風習があったことから、横綱が持つべき太刀を横綱に代わって持つ力士のことを太刀持 ちというようになりました。

ちなみに、露払いや太刀持ちは、同じ部屋か同じ一門の部屋の関脇 以下の力士が務めることになっています。同じ部屋同志の対戦はあり ませんが、同じ一門の場合は直接対戦することがあり、対戦する日に限っては他の力士が代わって務めることになっています。

大相撲番付
西
横綱 横綱
大関 大関
関脇 関脇
小結 小結
前頭 前頭
十両 十両
幕下 幕下
三段目 三段目
序二段 序二段
序の口 序の口