ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 組織でさがす > 教育委員会 > SAGA2024国スポ・全障スポ 相撲豆知識(4)

SAGA2024国スポ・全障スポ 相撲豆知識(4)

印刷用ページを表示する更新日:2022年9月1日更新

今回は、小結関脇大関についてご紹介します。

小結関脇大関は、一般の会社に例えると、係長、課長、部長といったところで、大相撲ではこの3つの役職を「三役」と呼びます。千秋楽の最後の3番を「これより三役」といい、東西それぞれ3名が揃って土俵上で四股を踏む「三役そろいぶみ」が行われます。この場合、東の3名の力士は前に2人後ろに1人の扇の形を表し、西の力士は前に1人後ろに2人の扇をひっくり返した形で行われます。

三役の一番下は小結です。呼称の由来やその語源は分かっておらず、諸説では、「小口の結び」から来ているといわれています。「小口」とはものの始まりを意味し、「三役」の最初の取組であることから小結となったとされています。

次は関脇です。「大相撲の脇を務める」というのが語源といわれています。「三役」で3場所連続勝ち越し、かつその勝ち数の合計が33勝程度以上を残すことが大関の昇進の目安とされ、それをクリアすると大関に上がることができます。

しかし、負け越せば下に落ちるのは確実です。この地位は、横綱大関との対戦も組まれるので勝ち越すことさえ非常に厳しく、大関に上がれるのはごく一部の力士に限られます。

「番付は生き物」といわれ、特に小結関脇という地位は、成績と翌場所の地位の関係は一定ではありません。小結で勝ち越しても関脇の枠が空かずに昇進できない場合もあれば、上位陣が軒並み負け越した場合は、通常昇進できない成績の力士が引き上げられて関脇に至る場合もあります。ちなみに毎月の給料は、関脇小結は同額(180万円)です。

大関は、横綱の次の位で横綱とともに大相撲を代表する役職です。日本相撲協会の理事会で昇進が決定されると所属の部屋に使者が訪れ、大関に推挙された旨の伝達式が執り行われます。こうして晴れて大関が誕生するのです。

大関になれば特権が与えられ、1場所負け越しても下には落ちません。しかし、負け越した次の場所が大関にとって非常に厳しい場所となり、この場所を「カド番」といいます。そこで負け越すと2場所続けて負け越しとなり、関脇に落ちることになります。ただ、その次の場所で10勝以上すれば大関に復帰できるという救済措置もあり、逆に負け越せばそれ以下に陥落することになります。

大関は、最低でも11勝を上げ、常に優勝争いを演じることが求められる地位で、給料は毎月250万となります。

次回は、横綱についてご紹介します。

大相撲番付
西
横綱 横綱
大関 大関
関脇 関脇
小結 小結
前頭 前頭
十両 十両
幕下 幕下
三段目 三段目
序二段 序二段
序の口 序の口