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瑞花双鳥八稜鏡

印刷用ページを表示する更新日:2026年5月1日更新

瑞花双鳥八稜鏡

                       佐賀県重要文化財(考古資料)
                       令和8年(2026)4月28日指定

 本鏡は、平成7年(1995)県営圃場(ほじょう)整備事業に伴い、長倉遺跡発掘調査により、鎌倉時代のものと推定される石敷遺構付近から出土しました。
  径9.15cm、最大高0.6cm、重さ147g。中心の鈕(ちゅう)の周囲には、瑞花(ずいか・めでたい花)と、長い尾を持つ一対の鳳凰(ほうおう)が配されています。内側と外側を区切る線(界圏(かいけん))が国内でも珍しい四角形(四稜形)である点が特徴です。
鳳凰の描写に古い様式を残しつつも、顔の向きなどに新しい変化が見られることから、製作年代は11世紀半ば頃(平安時代中期)を下限と推定されます。成分分析の結果、鉛含有量が41%〜53%と非常に高い「鉛銅手(なまりどうて)」であることが判明しました。
 県内で出土した八稜鏡として唯一の完形品であり、当時の人々の信仰心や地域の歴史を物語る極めて貴重な資料です。
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