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おじいさんの昔話-第5話
印刷用ページを表示する更新日:2018年4月1日更新
第5話 新田干拓の人柱にまつわる三本松(新田地区)
玄海町の新田地区は、今から約四百数年前、唐津藩主寺沢時代の新田開発によって、有浦川下流の干拓工事がされて出来た地区です。干拓の人柱にまつわる伝説はいくつかあるが、その一つを紹介します。
工事は28ヘクタールに及ぶ大工事で、何回も洪水や海水に押し流され崩壊したため、人々は海神の怒りで、それをしずめるため人柱を立てることを決めたが、人柱を誰にするか決めかねていた。そんなとき、行きがかりの遍路が「防波堤は必ず守ります」と云って鈴をならしながら穴の中に下っていった。この後工事は18年かかって完成した。人柱があった場所は、新田地区の仮屋橋から50メートル東の三本松があったところで、そこを通るときにはセキを”ゴホン、ゴホン、ゴホン”と三回して通らにゃいかんと伝えられていた。
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