ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > げんかいの魅力 > おじいさんの昔話-第2話

おじいさんの昔話-第2話

印刷用ページを表示する更新日:2018年4月1日更新

玄海町では、玄海町にまつわる不思議な話、伝説、民話、面白い話コワイ話などを募集しています。

「こんな話知ってます、こんな話聞いたことあります。」という方は下記までご連絡下さい。

第2話 値賀崎の鯛女房(外津地区)

おじいさんの昔話-第2話の写真

 玄海町外津地区は、天然の良港で、現在地形を活かして、養殖業や、全国でも珍しい「海の釣り堀」などが行われています。こんな地区に伝わるお話です。
 昔この地区にいい年をした独り者の漁師がいたそうです。ある日、沖で釣りしていたがその日は一匹も釣れず、帰ろうとしているとき強い手ごたえを感じ、釣り上げてみると、うろこがピカピカ輝く大きな赤鯛だったそうです。手カギを入れようとすると「殺さないで!」と訴えるような声を感じて、そのまま逃がしてやったそうです。
しばらくたったある日、勧める人があって、今まで見たこともない赤ら顔の女を女房にもらったそうです。その女房が作る料理がうまいこと、みそ汁、おすましなどは天下一の味。あまりにうまいので「どぎゃんして作ってるのか」と聞いたが答えず、かえって恥ずかしそうに顔を赤らめて「男ん人が気にすることじゃなか」と笑っていたそうです。それもそうだと思ったが、いわれれば気になり、数日後の朝、台所の戸の透き間から見てびっくり。女は鍋をまたいでシャーシャーとおしっこをしていました。見られたと気付いた女は「私ゃこぎゃんこぎゃんであんたから助けられた赤鯛の化け物たい、見られたからにゃこれ以上おるこつでけん。」と言って家を飛び出し、追いかける男を振り切って岬から身を踊らせました。まもなく海面に大きな赤鯛が現れ、名残借しそうに男の姿を振り返りながら、波の中に消えていったそうです。


体験・遊ぶ
食べる・買う
泊まる

Genkaiホリディ

フォトコンテスト

あすぴあ<外部リンク>

パレア<外部リンク>