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SAGA2024国スポ・全障スポ 相撲豆知識(2)

印刷用ページを表示する更新日:2022年7月1日更新

前回に続き今回も「番付」について詳しくご紹介します。まず最初の序の口は「番付表」の一番下に虫眼鏡で見ないと見えないほど小さな文字で書かれています。よく物事の始まりのことを「序の口」というのは、この相撲の序の口からきています。

大相撲の世界に入れば、まず新弟子検査というものがあります。義務教育を修了した男子で、身長165センチ以上、体重65キロ以上といった所定の体格の基準を満たし、かつ内臓検査等の健康診断をクリアした23歳未満の者に限ります。これに合格すると「前相撲」というランクで相撲を取り、認めてもらえば兄弟子から化粧まわしを借りて本土俵に上がり、お客様にお披露目する「新序出世披露(しんじょしゅっせひろう)」に臨みます。そして、次の場所から初めて「番付」に名前がのり、晴れて「おすもうさん」として横綱を目指し一歩一歩長い階段を上ることになります。

ただし中には例外があり、国内の所定のアマチュア大会(国スポ大会も含む)で一定の成績を収めると、「付け出し資格制度」というものが適用され、その成績によって幕下三段目からスタートできる者もいます。

序の口の上は序二段です。「番付」の二段目に記載してあるところから序二段と呼ばれるようになりました。序二段になるためには序の口で勝ち越さなければなりません(十両以上では1場所15番相撲を取り8勝以上、幕下以下では7番取って4勝以上で勝ち越し)。

次は三段目という地位です。三段目は定員があり東西100名ずつの計200名となっています。このあたりにくると相当力がついてきて体つきもたくましくなり、「相撲取り」といった風格も出てくるところです。また、これまで「下駄」だった履物も「雪駄(せった)」を履くことが許されます。

三段目の上は幕下です。昔は十両という地位がなかったため、幕内のすぐ下ということで幕下と呼ばれたのが始まりです。今は幕内幕下の間に十両があります。この幕下には東西60名ずつの計120名がいますが、幕内十両から陥落した力士と三段目から上がってきた勢いのある猛者(もさ)がひしめき合い、関取の地位を争う最も競争の激しいところです。十両下位の力士と幕下上位ではほとんど実力の差はなく、それこそ火花を散らす戦いに勝ち得たものだけが晴れの関取になれるのです。相撲の世界に飛び込んだもののうち、艱難辛苦(かんなんしんく)を乗り越え何とか十両以上になれるのはごく一部で、ほとんどの者が夢破れてやめていきます。それほど厳しい世界なのです。

次回は十両から横綱までをご紹介します。

大相撲番付
西
横綱 横綱
大関 大関
関脇 関脇
小結 小結
前頭 前頭
十両 十両
幕下 幕下
三段目 三段目
序二段 序二段
序の口 序の口