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玄海町薬用植物栽培研究所(薬草園)
検索キーワード: 健康、薬草、生薬、漢方薬、薬湯、薬膳、薬酒
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パンフレット〜玄海町薬用植物栽培研究所〜[PDFファイル/10.32MB]
平成23年5月22日、玄海町薬用植物栽培研究所がオープンしました。約1万8千m2の敷地内に薬用植物見本園(約100種)、薬木園(約50種)や薬用植物栽培温室棟、甘草栽培温室6棟等が建っています。本園が位置する地域は玄界灘に面した丘陵地なので付近の海岸に自生する植物を植栽することを計画し、木本のハマボウや近年自生が少なくなっているダルマギク、キスゲやカワラヨモギ、ハマボウフウ等をあしらいました。佐賀県、長崎県は野生サザンカの北限であり各地に群落が点在していることや、また九州電力のツバキ園が隣接していること等から本種も本園を特徴づける花木と考え法面に600本を植栽しました。また、付近の山には「アオモジ」の自生が多いので、本種も採取して移植しています。
本園のもう一つの特徴として「賢人の林」と称するコーナーを設けたことです。そこにはヒポクラテスのプラタナス、メンデルのブドウ、ニュートンのリンゴ等7種の賢人の木を植栽しています。
薬用樹木見本園
薬用植物見本園
園内には健康を中心に据え、薬草、薬用植物、生薬、漢方薬、薬湯、薬膳、薬酒をキーワードとして、薬草・薬木を植えています。薬湯として利用する桃、薬膳の食材としての大棗(ナツメ)や山薬(ヤマイモ)、又、薬酒に適した杏仁(アンズ)や山茱茣(サンシュユ)等をあしらっていますのでお楽しみ下さい。また、「薬草・薬木による健康の進めー薬湯・薬膳・薬酒」を間もなく玄海町から出版しますのでご期待下さい。
今後定期的にボタニカルアート(植物細密画)と季節の薬草を掲載しますのでお楽しみ下さい。
薬用植物の様々な利用
薬湯としての利用
モモ
バラ科に属する落葉性の低木です。春葉が出る前に白やピンクの美しい花を開きます。葉柄を持つ葉は長楕円形で先が尖ります。夏には全体に短毛に覆われた大きな果実を結びます。
全身浴、手浴、足浴でかぶれ、あせも、湿疹、ただれ等に効果があります。
なお、種子は桃仁と呼ばれ血のよどみを改善する漢方薬、桃核承気湯等に配合されます。杏の種子(杏仁)や梅の種子、アーモンドと同様青酸配糖体を含んでおり鎮咳作用があります。
薬膳としての利用
人参を加えた薬膳
有名な鶏参湯です。人参、棗、栗、蓮の種子等が加わります。
ナツメ
クロウメモドキ科の小高です。初夏に芽が出ることから、ナツメ(夏芽)という名前がつけられたと言います。葉はつやがあり、三本の葉脈が目立ち、枝にはところどころに刺があります。5月頃、葉の付け根に淡黄緑色の小さな花をつけ、秋に楕円形の果実が紅熟します。因みに花言葉は健康の果実です。
果実を大棗と呼び、滋養強壮や筋肉のひきつれ、不眠などに効果があります。また、気管支喘息などのアレルギー疾患にも有効です。漢方薬例えば葛根湯にも配合されています。
ヤマノイモ
ヤマノイモ科に属する多年生つる性植物です。夏に白い小さな花を多数開きます。夏から秋にかけて長い根が伸びて大きくなりますので、それを堀り取ったものが山薬です。滋養強壮を目的とした薬膳には欠かせない食材です。
薬酒としての利用
アンズ
バラ科に属する落葉小高木です。葉は長い柄を持ち互生につきます。早春に、梅にすこし遅れて葉に先んじて紅紫色の美しい花を開きます。初夏果実は黄熟します。果実は有毛で梅の果実に比べると甘味があります。花言葉は臆病な愛、遠慮、気後れ等です。種子を杏仁(きょうにん)と称して、咳止めを目的に杏仁水として、また漢方薬へ配合されます。
サンシュユ
ミズキ科に属し広く庭木として植栽される落葉性の小高木です。葉は対生につき、春早く枝の先端に傘状に黄色で小さな花を多数開きます。庭の山茱茣の木、と歌われている木がこのものです。秋にはグミに似た小指程の赤い美しい果実を結びます。花言葉は持続、耐久、気丈な愛です。
果実(山茱茣)は疲労回復、強壮に煎じて、または薬用酒として飲用します。また、漢方薬に配合されます。
玄海町薬用植物栽培研究所
見学
無料※研究所内管理棟にて研究所見学申請台帳に住所、氏名等の記入をおねがいします
開館時間
午前9時から午後5時まで
休館日
定休日 毎月第3月曜日(同日が祝日に当たる場合はその翌日)
年末年始 12月29日から翌年1月3日までの日
※管理棟内研修室の利用を望まれる場合は使用許可申請書の提出が必要です。
利用料は下記のとおり。
詳細については農林水産課までお問い合せください。
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玄海町薬用植物栽培研究所についてのお問い合わせ先
玄海町薬用植物栽培研究所
場所:佐賀県東松浦郡玄海町大字今村5557番地
Tel:0955-51-3851
Fax:0955-51-3369