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SAGA2024国スポ・全障スポ 相撲豆知識(17)
今回から相撲の決まり手について特集します。
決まり手の中には、基本技(7)、投げ技(13)、掛け技(18)、反り技(6)、捻り技(19)、特殊技(19)の87手と、自分の落ち度によって勝負がついてしまうような非技(ひぎ)(勝負結果)5の計87手があります。
基本技には、その代表として寄り切り、押し出し、突き出しがあります。3つとも相撲の基本である相手を前に押して土俵の外に出す決まり手です。
寄り切りは、廻しを取っているか否かに関係なく、四つに組んだ状態で相手を土俵の外に出す決まり手です。
押し出しは、四つに組まず相手の胸や肩あたりを押して出す技で、相手の胸・肩等を突っ張って相手が土俵の外に出た場合は突き出しとなり、相手が倒れればそれぞれ寄り倒し、押し倒し、突き倒しとなります。大相撲の力士では、大関貴景勝(たかけいしょう)や大栄翔(だいえいしょう)らが得意としています。
また、浴びせ倒しは、四つに組んだ体勢で、相手が弓なりになって反らしたときや腰が砕けかかったときに、自分の全体重を相手にのしかかるようにあずけて倒す技で、大きな力士に有利な技となります。
次に投げ技をご紹介します。この投げ技が決まれば、見る人にとっては非常に面白いものになります。その代表的なものは上手投げ、下手投げ、すくい投げ、小手投げでしょう。
上手投げは、四つ相撲の王道を行く技といわれ、上手から廻しを引き相手を投げる技で、元横綱千代の富士(ちよのふじ)や、元大関魁皇(かいおう)が得意技としていました。また、下手投げは相手の腕の下に手を差し入れて廻しを引き投げる技で、古くは元横綱輪島(わじま)の「黄金の左」からの下手投げは有名でした。
廻しを取らなくても、上手から相手の腕に自分の手を巻いて、肘を極めながら投げる小手投げや、下手から投げるすくい投げが一般的に使われる投げ技となります。
また、相手の首に自分の腕を巻いて投げる首投げや、柔道の技にもあるように片腕を両手で抱え肩に担いで自分の前方に投げ倒す一本背負いという技は、不利な体勢から一か八かで繰り出す逆転の大技です。