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SAGA2024国スポ・全障スポ 相撲豆知識(13)

印刷用ページを表示する更新日:2023年6月1日更新

​​今回は、相撲の特性についてご紹介します。

 一つ目として、皆さんもご存じのように相撲は裸一貫廻(まわ)しひとつで相手と戦う格闘技です。廻しの下は何もつけず、そのためきちっと締めなければなりません。廻しの前の局部を隠す部分を「前袋(まえぶくろ)」といい、それが外れれば反則負けとなります。正式な決まり手ではありませんが、このような反則負けを俗に「不浄(ふじょう)負け」といいます。ただ、前袋がずれて局部が見えたとしても反則にはなりません。

凛々しい廻し姿

 ちなみに、大相撲では廻しの前に暖簾(のれん)のような紐状のものが下がっています。これを「さがり」といいます。基本的には、局部を隠すために設けられたものですが、江戸時代には化粧廻しをつけて相撲を取っていた時代があります。さすがに化粧廻しだと相撲がとりにくく、怪我をする力士も出たところから現在の廻しに落ち着きました。「さがり」は化粧廻しの名残といわれています。十両以上では紐状のものに麩糊(ふのり)で固めたものを使用しますが、幕下以下ではただの紐状のものとなります。ただ、アマチュア相撲ではこの「さがり」はありません。

 特性の二つ目として、剣道、柔道等と同じく一対一で相手と戦うスポーツです。野球は9人、サッカーは11人のチームで戦うスポーツですが、相撲は土俵に上がれば誰も加勢できず、自分一人で勝負しなくてはいけません。これは子どもたちのこれからの人生にとって貴重な体験になるのではないかと思います

 三つ目は単純明快です。勝負の判定は、相手を土俵の外に出すか、相手の体の足の裏以外の部分を土俵につけるかで決まり、誰が見てもどちらが勝ったか負けたかがほぼわかるスポーツといえます。

 四つ目は、誰にでもできるスポーツです。先日、玄海町のあおば保育園とふたば保育園に相撲の指導に行きましたが、園児たちは初めて相撲を取ったにもかかわらず、すぐ試合ができますし勝ったか負けたかも判断できます。やはり日本人だなと感じました。

第9回玄海町わんぱく相撲大会

 五つ目は、相撲には一般のスポーツにはない日本文化が色濃く残っている点です。丸い土俵上で裸でぶつかり合い強さを競う相撲は、日本武道の代表的なスポーツとして日本人の心を熱くするものです。また、相撲ならではの作法・しきたりは様々な意味を持ち、古(いにしえ)の日本を想像させるものです。