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文化遺跡・文化財-高江城跡
印刷用ページを表示する更新日:2018年4月1日更新
戦国時代(16世紀)、松浦党の一族である有浦氏が拠った中世の山城跡といわれています。標高約130mの通称「高江山」に築かれていて、「縄張り」は主郭と副郭による2郭構成です。東西約200m、南北約80mの城跡には、堀切(ほりきり)、土塁、畝状空掘群(うねじょうからぼりぐん)などが残っています。
平成9年度に調査をした結果、主郭中心より掘立柱建物跡や柵または塀跡が見つかりました。平成14年度には、主郭より石列の一部が見つかりました。
平成10年度から平成16年度までの調査の結果、中国の景徳鎮製染付碗や青磁皿、朝鮮系の壺などの輸入製品類の細片も見つかりました。これらの出土品は、玄海町歴史民俗資料館に展示しています。
平成11年度に山の中腹を調査した結果、当時の石積遺構と推定される一部が見つかりました。
城跡周辺には「舘迫(たちさこ)」、「軍屋」、「代官屋敷(じゃあかんやしき)」などの地名が今日まで伝えられており、往時には小さな城下町の景観を形作ったと思われます。
近くには、城主・有浦大和守夫妻と伝えられる供養塔があります。
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