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おじいさんの昔話-第11話
印刷用ページを表示する更新日:2018年4月1日更新
第11話 古狸と女石(平尾地区)
玄海町平尾地区には、女石という地名があります。これはその地名に由来するお話です。
その昔、侍が夜道を歩いていると白衣の女が現れました。侍は化け物と思って切りつけました。翌朝見るとそこには古狸が死んでおり、また刀傷らしい割れ目のある大きい石も横たわっていました。その後も小雨降る晩には手ぬぐいをかぶった女が立っていたといいます。大正ごろまではこの石のある横の道は、若い者の夜遊びに通る道であり、一人で通って化かされ、道を迷った者もいたといいます。二人連れで通るか、一人で通るときにはちょうちんを二つ前後に提げて通ることにしていたと云われています。現在もここに割れ目のついた高さ1.5メートル、長さ2メートルほどの石が残っており、こんな伝説から「女石(おないし)」の地名が付けられたと云われています。
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